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医学・医療分野専門の翻訳


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医学の世界は翻訳サービスを非常によく利用する"お得意様"業界であることをご存知でしょうか。というのも、医学の世界は早い時期からグローバル化が進んでおり、最新の医学を吸収し続けるにはかなりの語学力が必要になるからです。
筆者はかつてある仕事で京都の国際会議場で開催された最新医学の学会会場に行ったことがあります。その学会は心不全に関する最新の研究論文やレポートが発表される場で、世界的な製薬会社が開催していた世界規模の学会でした。世界各国から心不全の最新研究をしている医師や学者が参加して研究発表を行うのですが、言語は全て英語です。かつては患者を診察した時に記入するカルテはドイツ語で書くというのが常識でしたが、最近の医学界は英語が世界共通語になりつつあります。英語圏の医師や学者が発表する論文は当然のごとく英語で記述されており、演壇でも英語にて発表を行います。ですが当然ながら優秀な研究者は何も英語圏だけに居るとは限りません。日本にも優秀な研究者はたくさんおられるわけですし、中国やブラジル、インドなど英語を母国語としない国も同様です。これらの国の研究者が論文発表を行う際にも、言語はやはり英語です。
先ほど申し上げた京都の学会において、日本人の研究者も英語で研究発表を行いました。世界的な学会なので世界各国から研究者や医師が集まっていましたが、やはり参加者の中で一番多いのは日本人です。日本人の研究者が発表し、質疑応答となった際に日本人の参加者が英語で質問をし、それに日本人が英語で答えるというなんとも不思議な光景が広がっていたのを覚えています。しかもお互いに英語がそれほど堪能ではなく、しどろもどろの英語で一生懸命質疑応答をしていました。同じ日本人同士なら日本語で会話すればいいのに、と思ったものですが会場に居る外国人の参加者に伝われないので、やはり英語でないとダメだそうです。ですが医学界ではこれが全く珍しい光景ではありません。
言うまでもありませんが、医師は医学についてのプロであって翻訳や言語学のプロではありません。そのため、最新の研究論文を読んだりする際に言葉の壁にぶち当たる人も少なくありません。そのため、医学界は翻訳のお得意様なのです。
医学や医療に関する英語は一般の英語と違って専門用語が頻繁に登場します。普通の翻訳家であっても、これらの専門的な医学用語を知らないとなかなか翻訳がスムーズに進みません。そこで、医学・医療分野専門の翻訳サービスがあります。

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