翻訳の情報の最近のブログ記事

翻訳ソフト


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自動翻訳サービスを行っているインターネット上のサイトはたくさんあることをご紹介しました。これらはインターネットのサーバー上で動作するもので、こちらのパソコンからはそのサーバーにアクセスしているだけです。確かにインターネット環境があるところであればどこでも使えるので便利なのですが、同時にインターネット環境がないところでは使えません。これらの自動翻訳機能を自分のパソコンに持たせることが出来ればさらに便利ですが、そんなことは可能なのでしょうか。
それを解決してくれるのが翻訳ソフトです。まず、ここで順序を整理しておきたいのですが、自動翻訳の仕組みはこのような翻訳ソフトが初めに開発されました。インターネット上にある翻訳サービスはそれをインターネット上で行えるように応用したものです。翻訳ソフトというのはインターネットが登場するはるか前から存在していたのです。
その長い歴史を経て、現在でも翻訳ソフトはかなり良いものがたくさん売られています。そんな中でも不動の首位を守り続けているのが「コリャ英和!」というシリーズです。「こりゃええわ」という言葉をもじっているので英和と名前がついていますが、「コリャ英和!」は英語と日本語だけを翻訳するソフトではありません。もちろん最初はそうだったんですが、現在では日本語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、韓国語、ロシア語、中国語を網羅しています。これらの言語を相互に翻訳できる優れものです。価格は13000円くらいですので、翻訳の必要性が高い人にとってはかなりお値打ちだと思います。他のソフトが日本語と英語の翻訳だけでも2万円以上していることを考えてもこのシリーズが独走していることが分かります。
筆者も実際に調べてみて翻訳ソフトは「コリャ英和!」が13000円前後であるのが最安値です。それ以外は数万円から、高いものだと8万円ほどするものもありました。意外に高いというのが筆者の印象ですが、お金を掛けなくても翻訳ソフトを導入する方法はちゃんとあります。
それを可能にするのがフリーの翻訳ソフトです。これらのソフトは無料で配布されており、それをインストールすることによりパソコンに翻訳機能を追加することが出来ます。無料の翻訳ソフトとしては有名な「Yamato英和」と「iTranslater」をご紹介します。
まずは「Yamato英和」。これは日本語と英語のみの翻訳ソフトですが、動作が軽いことやインターネット環境が必要ないことなどでプロの翻訳家にも人気があります。「iTranslator」は10カ国語を相互翻訳できる高機能ソフトですが、動作にインターネット環境を必要とします。

自動翻訳と翻訳の仕事


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現在でこそ自動翻訳サービスが充実してきて翻訳は手軽に無料で出来るものという認識がありますが、本来コンピューターは翻訳を苦手としています。やはり文章の意味を理解しながらでないと正確な翻訳は出来ませんから、どうしても辞書で単語の意味を調べて、それを並べただけのような文章になってしまいます。
その点、人間が翻訳を行うとスムーズで読みやすい文章にしてくれるのは当然ですね。何せ人間はその文章の意味を理解しながら翻訳するのですから、足りない部分は翻訳者が補ってくれます。
海外の映画を原語のまま観ていると、画面の隅に日本語の字幕が出ます。これは当然私たち日本人が理解できるように日本語の字幕が入っているのですが、吹き替えと違って字幕の場合は画面上のどこから表示しなければなりません。映画鑑賞は映画そのものを観ることが目的なので、字幕ばかりに目を奪われていては映画を満足に楽しむことが出来ません。そこで、映画の字幕は極力文章を短くすることに主眼が置かれています。映画翻訳の大御所である戸田奈津子さんは翻訳家でもあると同時に、映画のセリフをいかにして短くまとめて映画の雰囲気を損ねないようにするか、というテクニックのプロでもあります。これはコンピューターの自動翻訳に絶対に出来ない芸当です。
戸田奈津子さんの場合は極端ですが、これだけ自動翻訳のサービスが普及したとしても、やはり翻訳は人間の手で行うのが理想的です。今後も自動翻訳がもっと普及したとしても翻訳の仕事が無くなることは絶対にありません。
翻訳の仕事は別に会社に行ってする必要がないので、在宅で出来る高収入アルバイトとしてよく知られています。要は何か外国語を習得していれば出来る仕事ですから、関係するスキルを持っている人にとっては"おいしい仕事"です。実際に在宅アルバイト情報を配信している求人サイトなどを見ていても翻訳の仕事は常に目にします。以前は英語がほとんどでしたが、現在では中国語の翻訳仕事が増えているのもご時勢を表しているなぁと思います。
余談ですが、北朝鮮による拉致被害者として日本に帰国した蓮池薫さんは拉致されていた20数年間は北朝鮮で過ごしていたわけで、朝鮮語が堪能です。現在ではその能力を活かして韓国・朝鮮語の翻訳家として、主に韓国の小説を日本語に翻訳するというお仕事をされています。災難を乗り越えて、せっかく習得した語学力を活かそうとする姿勢には心打たれるものがあります。

ほんやく検定


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グローバル化が進み、言語の壁があるにもかかわらず、世界の国をへだてる壁は明らかに低くなりつつあります。現在、日本の商社は中国企業との取引が飛躍的に増大しているために中国への転勤、中国への出張は珍しくなくなってきています。中国語は苦手だから、と言っていては仕事にならないので、好む好まざるにかかわらず、商社マンは中国へと向かいます。これは当然中国側にしても同じことで、日本語が全く出来ないから日本には行けない、と言っていたのでは仕事にならないのです。日本と中国の経済的な相互依存は急激に進んでいるため、この傾向は今後もさらに強まるでしょう。
それでも日本では日本語、中国では中国語が母国語なのでその言葉以外は全く分からないという人が大半です。それは英語においても同じです。そのため翻訳の仕事はますます重要度が高まってきています。これだけ翻訳の仕事が多いとなると、それを自分の仕事にしようとする人も増えます。外国語大学を卒業していたり、その国に住んだことがある、などの理由で外国語をネイティヴレベルで使いこなすことが出来れば何の問題も無いのですが、ちょっと勉強しただけでも"外国語が出来る"と言い切ってしまうことは出来ます。そんな"自称翻訳家"が増えると、翻訳の仕事を任せる側にとっては仕事の品質についての評価がしづらくなります。そこで注目されているのが翻訳能力を客観的に評価する検定です。
翻訳の能力を評価するための検定試験として代表的なものが「ほんやく検定」です。社団法人日本翻訳連盟という業界団体が行っている英語翻訳能力の試験です。実務に即した翻訳能力を評価することが出来る試験内容となっているので、これを取得しているとそのレベルに応じた翻訳能力があるということを証明することが出来ます。何かと資格好きな日本人の性質がそのまま形になったような資格ですが、これがなかなか実務的です。ほんやく検定は実用レベルとして1級から3級まで、基礎レベルとして4級から5級までありまして、3級では「理解力、表現力に欠点があるものの試験時間という制約がなければ翻訳力があると認められる」と定義されているように難有りながらひとまず認めましょうというレベルなのですが、1級ともなると「専門家の翻訳であると認定する」とあります。3級はまだしも1級を持っている人になら本格的な翻訳を任せられそうな気がしますね。ほんやく検定の公式サイトにサンプル問題が掲載されていました。学生時代に英語が大の得意科目であった筆者も試しに3級の問題をやってみましたが、かなり苦戦しました。

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